A Weighted Erdos-Ginzburg-Ziv Theorem

David J. Grynkiewicz
Combinatorica
Issue Volume 26, Number 4 / August, 2006
Pages 445-453
http://dx.doi.org/10.1007/s00493-006-0025-y

まず,Erdos-Ginzburg-Zivの定理の説明.
位数mの有限アーベル群Gを考えて,Gの要素から成る長さ2m-1の列を考える.
このとき,その列の長さmの部分列で,その要素の和がゼロになるものが存在する.
これがErdos-Ginzburg-Zivの定理.
これの一般化としてCaroは次の予想を出した.
「位数mの有限アーベル群Gと,足し合わせるとmを法としてゼロになるn個の整数w1,...,wnを考える.
このとき,Gの要素から成る長さm+n-1の任意の列に対して,その長さnの部分列で,
wを重みとする線型和がmを法としてゼロになるものが存在する.
ただし,重み和をとるときに添え字を付け替えてもよいとする.」
この論文はこの予想を解いている.