発表における指し棒の使い方

さて,指し棒について.
個人的な考えだけど,指し棒はできるかぎり使わないほうがよいと思う.
レーザーポインタも同様.
理由は効果的に使うのが難しく,ほとんどの場合失敗し,しかも指し棒を用いた場合に行なえるよい発表と同程度によい発表が指し棒を用いない場合にもできるから.


昔のように,OHPを使う場合は,シートの上のどの部分に着目すればよいか示すために指し棒などを使うのはよいと思うけれども,最近のように,液晶プロジェクタを使ってPCから投影するなら,着目すべき部分がクリックするたびに強調されるようなプレゼンテーションをはじめからつくっておけばいい.
そうすれば指し棒などは必要ない.


そのように考えているので,私が発表などでレーザーポインタを用いているのは,明らかに手抜きであり,その点では非常に悪い見本を見せている.


万が一指し棒を使いたいという人にとっては,どのように使ったらいいかというティップスもいくつか持ってはいるけれども,小手先のテクニックを覚えるよりは,どうやったらよい発表ができるかという本質を考えればそのようなテクニックが自然と思いつくはずなのだから,自分で考えるのがよいと思う.