開花予想
「さくらの開花予想用のプログラムの一部不具合について」と気象庁から報道発表が出ているけども,これは本当に「プログラムの不具合」なんだろうか?
報道発表の内容を見てもただの入力ミスだとしか思えないんだけども.
耐震偽装のときにも思ったけど,情報の処理では「入力→処理→出力」っていう流れがあって,問題があったときにはその中のどこで問題が起きてるのかちゃんと把握しないと間違った議論になるんじゃないだろうか.
今回の開花予想の場合は,ただの入力ミスならプログラムにはなんら問題ないことになるし,耐震偽装の場合は出力を改ざんしたんだから,「改ざんできるプログラムに問題がある」っていう論調はおかしい.というのは,出力を加工することはどうやったってできるから.(加工されたことに気づくかどうかはまた別の問題になる.)
それに関連して,情報処理学会情報処理教育委員会の出した2005年後半から2006年初頭にかけての事件と情報教育の関連に関するコメントは,個人的にとても好きで,まさにこのようなコンピュテーションの本質が社会的常識となるように教育をしないといけないな,と自分に対して感じる.
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