数学的世界観

数学的世界観―現代数学の思想と展望

数学的世界観―現代数学の思想と展望

こだまが止まっている間に読み終えてしまった本.
数学基礎論や数理論理学について一般向けに書かれたものだけど,20世紀前半の物理学における「観測」に関する議論や認識についてもかなりの言及があり,一般向けとは言え専門性が割と高い.第1刷は1982年発行.
後の方の章では,数学の社会的役割や数学教育にも話が及んでいる.共感できるところが多く,読んでいてうれしくなる場面が多かった.