2007年度総括

今年度は東工大への異動が一番大きな出来事でした.そのために周辺の方々に多大なご迷惑をおかけしたことはここでお詫びいたします.そして,自分自身も肉体的・精神的なダメージを若干受けたことも事実で,自分の弱さをまた思い知った1年でした.豊橋では本当に皆さんによくしていただいたと思っています.ありがとうございました.これは教員・事務員の皆さんに対してもそうですが,学生の皆さんに対してもそう思っています.豊橋での2年とちょっと,そして,そのあと3月ぐらいまで時々足を運んで皆さんと楽しい一時を過ごせたのは本当によい経験となりました.また,自分が直接かかわってきた3人の学生が無事修了できたことは私にとって大きな喜びです.私が直接何かをしたということはほとんどありませんでしたが,立派な修士論文ができたと思います.よい学生に巡りあうことができた幸せに感謝します.ありがとうございました.

さて,自分の研究面ですが,今年度は取り立てて大きな仕事ができなかった気がします.論文書いて,大きな間違いが見つかって,そのまま迷宮入り,という何とも言えない大恥を書いたくらいです.そういえば,春頃は正しくないアルゴリズムが正しいことを信じて論文を書こうとして,結局間違っていた,という残念なことをしてました.こちらは投稿する前に気づいたのでよかったのですが.とはいえ,実は国際会議で2件発表することもできているので,成果としてはぼちぼちといったところではないかと思っています.

東工大に異動してきていろいろな方とお近づきになれたので,これを機に自分の仕事にも新たな展開が生まれればよいな,と思っています.この点を来年度の抱負としたいと思います.

また,今年度はNHCの秋学校と列挙学校というアルゴリズム分野での大きなスクール形式の合宿に参加して,しかも講師として参加することができて,大きな刺激を受けた年でもありました.かつて,NHCのニューズレターに私自身のスクールに対する思い入れを書いたことがあります.それを自分で実現できているかどうか未だに不安ではありますが,このような企画の重要性を新たに認識し,今後につなげたいという気持ちも持ち直しました.