工学のための最適化手法入門

工学のための最適化手法入門 (工学のための数学)

工学のための最適化手法入門 (工学のための数学)

最近「よいな」と思った本.最適化の教科書はどうもORの文脈から出てきてるものが多かったり,数理的すぎて実際に何をやっているのかイメージしにくいものが多いけども,この本はバックグラウンドが工学にあり,出てくる例題もOR的な教科書にあるような問題だけではなく,力学や電気回路の問題もあったりして楽しい.アルゴリズムに対してもたくさん図をつけて直感的にイメージしやすくしている.定理を証明していくことで論理を組み立てるような教科書ではないが,そのような教科書と相補的な役割を担える本だと思う.