et al.

英語論文でよく出てくるラテン語略記法の「et al.」ですが,いろいろと注意を.すべて経験則です.

  • 「et al.」は「et. al.」でも「et. al」でも「et al」でもありません.「et al.」です.あと,LaTeXで書くときは「et al.」が文末に来ない限り「et al.\ 」と最後の点の後にバックスラッシュ (あるいは円マーク) と空白を入れると,その点が文末を表すピリオドではなくて省略形を表す点であることが明示できるので,そうするのがよいです.
  • 「et al.」を使うのは著者が3人以上のとき,2人目以降を省略するときに用います.つまり,「A, B and C」は「A et al.」とするわけです.そのため,著者が2人のとき「A and B」を「A et al.」というのは変です.分野やジャーナルによっては4人以上とか6人以上ではじめて「et al.」を用いることもあるようですが,2人で「et al.」は絶対変です.

話がずれますが,私は「et al.」を使うのが好きではありません.著者の順番に意味がない分野にいますので,あたかも筆頭著者がほとんどの仕事をしたような印象を与える引用の仕方は不誠実だと思うからです.出版社によってpage proofの際に「et al.」と書き換えられたときは困りました.