第8回日本情報オリンピック春季トレーニング合宿

講義の機会をいただきました.高校1年生の数学を仮定して,組合せ最適化の初歩,特に最大最小定理について話をする予定です.つまり,(ある種の) 組合せ最適化問題をどう解くかというアルゴリズムの話ではなくて,(ある種の) 組合せ最適化問題がどうして解けるのかという数理構造の話をする予定です.今年度前期のグラフ理論の授業でも強調したのですが,問題の数理構造とアルゴリズムには切っても切れない関係があるわけですが,それらをできる限り分離して考えることが重要です.問題を見た瞬間にアルゴリズムやプログラムを考えだしてしまう参加者も多いと思いますので,問題の数理構造を見ることの大切さを講義で説明したいと思って,そのような内容にしてみるつもりです.