Jirka went on a hike...

Jiri Matousekが亡くなった,というニュースがきた.あまりにも衝撃的で,数分言葉がでなかった.

Jirkaとの出会いなどについては『離散幾何学講義』の訳者あとがきに書いたと思うので,ここでは省略.その後,2010年ごろに彼と論文を書くという機会もあり,叱咤激励されながら仕上げた,という思い出もある.

ハイキングが好きだったことを思い出す.去年の夏のGWOPのときも,私が短いハイキングで満足していたら,彼はあれよあれよとその健脚で長いハイキングの方にいってしまっていた.秋ごろ,手術をしたということは聞いていたが,こんなに悪くなっていたとは知らなかった.このようになることをある程度想定していろいろなことを進めていたようにも思える.

旧東欧的な学問伝統をもって数学と理論計算機科学の境界を突き進み,また,多くの著書と魅力的な講演によって人々をこの分野に導いた影響は大きく,彼と触れ合ったことのある誰もその存在を忘れることはできないだろう.

ご冥福をお祈りします.本当に残念です.