高専体験実習準備

さて,今週は高専体験実習の準備に明け暮れています.
ひとまず,第1章は大幅改訂というか,元の第1章を第2章として,新しく第1章を書き加えた.
そこでは,論理パズルを整数計画法で解くということをわざわざする.練習のために.
例えば,次はスマリヤンの「決定不能の論理パズル」にある論理パズル.

国勢調査員のマグレガーが「騎士と奇人の島」というヘンテコな島の調査に行く.
その島には騎士と奇人しかおらず,騎士は本当のことしか言わない.
一方,奇人は間違ったことしか言わない.
マグレガーは結婚しているカップルだけを調査の対象とした.

  1. マグレガーがドアをノックすると,夫がドアを開けた.マグレガーが夫に尋ねると夫は「両方とも奇人だよ」と答えた.夫と妻はどちらに属すか?
  2. 次の家では,夫が「少なくとも片方は奇人だよ」と答えた.夫と妻はどちらなのか?
  3. その次の家では夫が「私が騎士ならば私の妻も騎士です」と答えた.夫と妻はどちらか?

これを (わざわざ) 整数計画問題に定式化して解く.ひどくまわりくどいけど,図示できて,なおかつそんなに自明じゃない問題だとこういうものになってしまう.